なつめとは?
なつめは、韓国や中国では漢方や料理の食材のひとつとしてもよく使われてきました。わたしたち日本人にとっては、漢方というよりはドライフルーツとしてなじみ深いですね。生のなつめの果実はシャキッとした食感があり、ちょっぴり甘酸っぱい味です。
なつめはよくデーツとも比較されますが、似ているようで実は異なる食材です。デーツは植物学上の分類としてヤシ科、なつめはクロウメモドキ科の植物ですから色や形状が似ていても、まったく異なるものです。
それでは、なつめの栄養にも目を向けてみましょう。なつめがスーパーフードとして根強い人気があるのは、栄養価の高さにあります。
中国の古い諺には「1日食三棗・終生不顕老」とありますが、どのような意味かご存知でしょうか。これは「1日になつめを3個、これを毎日続けていれば年を重ねても老化が現われることはない。」という意味です。
なつめには、マグネシウム・カリウム・鉄分などの天然ミネラルが含まれています。葉酸やパントテン酸、ナイアシン、食物繊維も豊富に含まれており、貧血予防やコレステロールを下げる働き、がん予防などの効果が期待されます。
なつめの美容効果
なつめは美容と健康をしっかりサポートしてくれる食材です。なつめには貧血予防の効果が期待されるため、肌の細胞に必要な栄養素がスムーズに行き渡り、美肌の効果が期待されます。ビタミン・ミネラルが豊富なので、肌と身体のアンチエイジングに最適です。
なつめはビタミンCの含有量が高く、コラーゲンの生成をしっかりサポートしてくれます。腸内環境を良好に保つ食物繊維も含まれているので、便秘の解消にも効果的です。
美容力をアップさせるためには、疲労やストレスを溜めないことも大切です、
なつめにはカルシウムとパントテン酸が多く含まれるので、イライラ感を解消し、精神を安定させてくれます。
なつめをおいしく食する方法
なつめは果実をそのまま食することももちろんできますが、スーパーやフルーツショップで見かける機会は少ないようです。そこで、ドライフルーツのなつめをおいしく食する方法をご紹介しましょう。
なつめ茶の作り方
韓国では伝統茶のひとつとして、古い昔からなつめ茶が飲用されてきました。
なつめ茶の作り方は簡単で、コップになつめを1〜2個入れて熱湯を注ぐだけで出来上がりです。しばらく置いておくと、なつめの果実の赤い色が出てきます。ほんのり甘酸っぱい香りを楽しみながら飲むと良いでしょう。
手軽な食べ方
乾燥したなつめはお水やお湯に戻して少し軟らかくほぐしておくと、食べやすくなります。ヨーグルトのトッピングやパウンドケーキのドライフルーツとしてもおすすめです。