ワイルドライスとは?
ワイルドライスという言葉の響きから、「どんなお米なの?」と思うかもしれませんが、植物学上では玄米のようにイネ科イネ属ではなく、イネ科マコモ属の植物であり、お米などの穀類ではなく、草の実で別名アメリカマコモとも言います。
日本国内では自生していないので、ワイルドライスという名前を耳にしても、あまりピンとこないかもしれませんね。古い昔には、中国や北米に自生していて、とくに北米では日常的に食されてきました。現地の人々の間では、ワイルドライスのことをインディアンライス、またはカナディアンライスの名前で食されています。
ワイルドライスの栄養成分
冬の寒さが厳しい地域にのみ自生するワイルドライスは、ビタミンB群、リン、マグネシウム、鉄分、亜鉛、葉酸、ビタミンEなどの栄養素が豊富に含まれており、玄米と比較すると脂肪の含有量は約3分の1です。
ワイルドライスの効果
ワイルドライスがスーパーフードとして注目される理由、それは健康を維持していくために必要不可欠な栄養素がたっぷり含まれていて、しかも低カロリーだからです。脂肪分が少ないので、女性のダイエット食としてもおすすめです。スローフードとしても注目されており、ダイエット中のミネラル不足を解消したい人に最適な食材です。
主な食べ方・レシピ
北米では、ワイルドライスの歴史は古く、今から数千年も前の時代から食されてきました。水辺に自生するワイルドライスを乾燥させて、さらに焙煎させると香ばしくなります。黒く細長い形をしていて、ポリフェノールがたっぷり含まれています。苦みの強い食材かと思うかもしれませんが、意外にクセがなくてほんのりと甘みが感じられます。
白米よりも固いので、炊くよりはゆでて食べるほうが、柔らかくて消化・吸収も良いですね。ワイルドライス1に対して水は3の割合で、鍋に入れて約30分ゆでます。少しプチプチした食感が残りますが、スープやサラダに入れて食べると良いでしょう。